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美の女神
かつらです。いつもありがとうございます。
今日は、「板画」家、棟方志功のお話です。
青森の貧しい鍛冶屋の家に生まれた彼が、地元の方々の応援を得て上京したのは、22歳の時。
汽車が上野駅に着いた日、知人の紹介状を持って、東京の有名な洋画家の先生をたずねて行きました。
ところが、「先生はいま外遊中です。日本全国からあんたのような人がたくさんくるのだから、とてもお世話はできません」
と、玄関に出てきたご婦人に、ぴしゃりと断られてしまったのです。
いきなりの玄関払い。悔しくて、心の中で「二度とこんなところくるものか!」とわめきちらしたそうです。
その邸宅の中には、書道博物館がありました。
彼は、むしゃくしゃした心を落ち着けるつもりで、その書道博物館へ入りました。
ところが、そこで、衝撃的な出会いがあったのです。
室の薄暗い真ん中に、ぼうと、横たわっている石の像。
それは、首もなく腕もなく、足もなく、トルソーになったギリシア彫刻の女の臥像(がぞう)でした。
その時の出会いを、彼はこう言っています。
「これには驚嘆しました。そこに人が寝ているのです。まったく生きつづけている女の人が。
わたくしは、その臥像に吸い寄せられたまま、わたくしも、このまま石になるのではないかと思いました。
声をあげて叫びたい衝動にかられました。この彫刻にだきすくめられました。」
時代も、場所も越えて、美の女神からのメッセージは、彼に届いたのでした。
彼は誓いました。
「この女神こそ、わたくしの先生だ。きっと帝展に入選します。哀しくなるとまいります。嬉しくなるとまいります。ご守護ください。」
無言の女神像の慈愛が、東京で一歩を踏み出す、勇気と希望を彼に与えてくれたのです。
それからの彼は、「なんとしても帝展に入選しなければならない」と、ただ無性に描きました。
朝も昼も夜も。
夜中に目がさめると手を動かしていたそうです。
知らず識らずに、宙に浮いた手が円を描き、三角を描いていました。
それでも結果は、落選、また落選。。。
4年の月日が流れ、26歳になっていました。
「このままでは、死んでも死に切れない」と、決死の覚悟で臨んだ4年目。
帝展の入選発表会で、ついに「ムナカタ・シコウ」の名前が呼ばれました。
その瞬間、彼は、空気が抜けたゴム人形のようにへなへなとその場にくずれてしまいました。
べったり土にすわったまま、亡き父母に挨拶しました。婆サに礼をしました。
「帝展に入選しました」・・・・・。
そして、我に返った時、まっさきに浮かんだのは、書道博物館のギリシア女神でした。
「先生!おかげさまで入選しました。ありがとうございました。」
※ 年末年始、新橋クラスのみ、日程が変則になります。開催日は、下記をご覧下さいませ。
★新橋クラス 11/30(火)・12/7(火)・ 12/14(火)・ 12/21(火)・ 12/24(金)・1/6(木)
19時00分~21時00分(開場:18時45分)
(オフィス銀の鈴 http://www.ginnosuzu.net/
JR新橋駅烏森口 徒歩12分 ・都営三田線内幸町駅 徒歩4分)
初回体験無料 1回3,000円
★吉祥寺クラス 日曜日 11時00分~13時00分(開場:10時45分)
(永谷ホール 吉祥寺駅南口徒歩3分)
初回体験無料 1回3,000円
★ 国分寺クラス 12/3(金)・12/17(金)・1/7(金)・1/21(金)
19時00分~21時00分 (開場:18時45分)
(国分寺駅南口徒歩3分 )
初回体験無料 1回2,500円
春樹&桂のアーナンダ・ヨーガ公式ウェブサイト
http://www.k4.dion.ne.jp/~ananda39/index.htm
今日は、「板画」家、棟方志功のお話です。
青森の貧しい鍛冶屋の家に生まれた彼が、地元の方々の応援を得て上京したのは、22歳の時。
汽車が上野駅に着いた日、知人の紹介状を持って、東京の有名な洋画家の先生をたずねて行きました。
ところが、「先生はいま外遊中です。日本全国からあんたのような人がたくさんくるのだから、とてもお世話はできません」
と、玄関に出てきたご婦人に、ぴしゃりと断られてしまったのです。
いきなりの玄関払い。悔しくて、心の中で「二度とこんなところくるものか!」とわめきちらしたそうです。
その邸宅の中には、書道博物館がありました。
彼は、むしゃくしゃした心を落ち着けるつもりで、その書道博物館へ入りました。
ところが、そこで、衝撃的な出会いがあったのです。
室の薄暗い真ん中に、ぼうと、横たわっている石の像。
それは、首もなく腕もなく、足もなく、トルソーになったギリシア彫刻の女の臥像(がぞう)でした。
その時の出会いを、彼はこう言っています。
「これには驚嘆しました。そこに人が寝ているのです。まったく生きつづけている女の人が。
わたくしは、その臥像に吸い寄せられたまま、わたくしも、このまま石になるのではないかと思いました。
声をあげて叫びたい衝動にかられました。この彫刻にだきすくめられました。」
時代も、場所も越えて、美の女神からのメッセージは、彼に届いたのでした。
彼は誓いました。
「この女神こそ、わたくしの先生だ。きっと帝展に入選します。哀しくなるとまいります。嬉しくなるとまいります。ご守護ください。」
無言の女神像の慈愛が、東京で一歩を踏み出す、勇気と希望を彼に与えてくれたのです。
それからの彼は、「なんとしても帝展に入選しなければならない」と、ただ無性に描きました。
朝も昼も夜も。
夜中に目がさめると手を動かしていたそうです。
知らず識らずに、宙に浮いた手が円を描き、三角を描いていました。
それでも結果は、落選、また落選。。。
4年の月日が流れ、26歳になっていました。
「このままでは、死んでも死に切れない」と、決死の覚悟で臨んだ4年目。
帝展の入選発表会で、ついに「ムナカタ・シコウ」の名前が呼ばれました。
その瞬間、彼は、空気が抜けたゴム人形のようにへなへなとその場にくずれてしまいました。
べったり土にすわったまま、亡き父母に挨拶しました。婆サに礼をしました。
「帝展に入選しました」・・・・・。
そして、我に返った時、まっさきに浮かんだのは、書道博物館のギリシア女神でした。
「先生!おかげさまで入選しました。ありがとうございました。」
※ 年末年始、新橋クラスのみ、日程が変則になります。開催日は、下記をご覧下さいませ。
★新橋クラス 11/30(火)・12/7(火)・ 12/14(火)・ 12/21(火)・ 12/24(金)・1/6(木)
19時00分~21時00分(開場:18時45分)
(オフィス銀の鈴 http://www.ginnosuzu.net/
JR新橋駅烏森口 徒歩12分 ・都営三田線内幸町駅 徒歩4分)
初回体験無料 1回3,000円
★吉祥寺クラス 日曜日 11時00分~13時00分(開場:10時45分)
(永谷ホール 吉祥寺駅南口徒歩3分)
初回体験無料 1回3,000円
★ 国分寺クラス 12/3(金)・12/17(金)・1/7(金)・1/21(金)
19時00分~21時00分 (開場:18時45分)
(国分寺駅南口徒歩3分 )
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http://www.k4.dion.ne.jp/~ananda39/index.htm
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